一人で着られるようになっても、外出先で着崩れたらどうしよう。
不安を感じる人は、ぜひ試してみてください!
そもそも羽織って何?
着物の上に着る物です。洋服で言えば「カーディガン」にあたります。
ですので、室内で脱ぐ必要がありません。着たままでOKなのです!
羽織のどこが良いの?
外出先での着崩れは気になりますよね。
鏡を見つけると、ついチェックしてしまいます。
前の部分、衿やおはしょり等の着崩れなら、何とか直せます。
でも後ろ姿、帯が着崩れていると焦りますね。
そこで、羽織の登場です。
帯の着付けに自信が無くても大丈夫。
もしお太鼓の形が不格好でも、着崩れて歪んでいても羽織が隠してくれます。
羽織はどれも同じ?種類があるの?
袷の羽織と単衣の羽織があります。
通常、羽織といえば羽織裏がついている「袷の羽織」をさすと思います。
ぱっと見た感じは、同じように見えるかもしれません。
背中の部分だけでなく、袖の部分まで「裏」がある物を袷の羽織と言います。
袷の羽織の裏は羽織裏と言います。
羽織裏は、洋服で言うなら裏地になります。
オークションサイトやリサイクル着物を販売しているショップでも袷の品が多いです。
単衣羽織には、肩の滑りを良くする為に一部裏のある物などがあります。
単衣羽織の裏地は「肩滑り」と言います。
※↓ 画像の肩滑りは長めですが、全く付いていない物・肩のあたる部分に少しだけ裏がある物もあります。
画像の物は袖の部分に裏が無いので単衣の羽織になります。
どんな感じか、というと下の画像の様になっています。
丈の長さが色々あるけど、どうなの?
昭和の時代に作られたものは、着丈が80~85cm位のサイズが多いです。
着ると、太ももの中ほど長さになるでしょうか。
平成・令和では、もう少し長めの95~110cm位が主流です。
私の好みの着丈は95cm位です。
158cmの私が着るとちょうど膝下位になります。
オススメの羽織は?
個人的には単衣の羽織をオススメします。
なぜなら、夏以外着る事が出来ると思うからです。
冬に単衣の羽織で良いの?と思われるかもしれませんね。
ですが、冬の室内はエアコンやストーブで暖かいです。
単衣の羽織で十分です。
あ!でも、夏素材の単衣羽織を冬に着るのはダメですよ!
絽や紗、麻などは夏素材なので夏の時期にしか着られません!
羽織の着る際の最大のポイント!?
首の後ろの衿の部分は必ず半分に折る!
大手通販サイトでも、この部分を折らずに着ている画像を見かけます。
必ず、首の後ろにあたる部分は、半分に折りましょう。
前から見ると、こんな感じになっています。
斜めから見ると、こんな感じになっています。
首の辺りと、胸の辺りの幅が違うのが分かりますか?
首の後ろを半分に折っているので、首の辺りの幅は狭くなっています。
いきなり正絹でお仕立ては敷居が高いですね。
↓袷の羽織ですが、さらっとしていて良さそうです。
化繊の羽織なら、お手入れも簡単でお勧めです。
羽織には羽織紐!可愛い系、カッコ良い系どれを選ぶ?
胸の辺りに乳という部分があります。この穴に羽織紐を通して使います。
乳は「ち」と読みます。「ちち」ではありません。(^_^;)
↑ 画像の紐タイプが昔から羽織紐として使われているタイプです。
オークションやフリマサイトであれば、安い物なら数百円で販売されています。
もし、呉服屋さんで購入すれば、安くて数千円、高価な物は数万円します。
↑ 両サイドを乳に引っ掛けるタイプもあります。
いちいち乳に紐を通さなくて良いので、扱いが簡単です。
これは玉の部分にマグネットが入っています。
羽織を着た後、前で紐を結ばなくても良いので便利です。
こういう、定番の色の物を一つ持っておくと便利です。
どんな色の羽織にも合わせられるので良いですよ!
まとめ
★羽織は部屋の中で脱がなくて無くて良い!
★帯の着崩れを隠してくれる!
★着丈は着ると膝裏か膝下になる95~110cm位が今っぽい。
★単衣の羽織なら夏の時期以外は、ほぼ着ることが出来る!
★単衣の羽織でも、夏素材の羽織は夏の時期しか着られない!
★首の後ろ側の衿は、必ず折りましょう!
★定番の羽織紐があると、色んな羽織に合わせられて便利!